|
トロオドンの話が出たついでに、彼らの…そして同時代同地域に生きた様々な小型獣脚類達の特徴的な歯(特に鋸歯)をご覧下さい。 アメリカのサウスダコタ州ハーディング郡のヘルクリーク累層といいますから、T-rexのスタンやスーと同じ地層から見つかったトロオドンの歯です。 どうです?この凶悪な鋸歯!痛そうでしょ? ほぼ同サイズのドロマエオサウルス類の歯と比べるとその差は歴然です。 こちらはカナダのジュディスリバ―累層から見つかったもの。上の標本より少し古いカンパン期のドロマエオサウルス類です。 これは、ドロマエオサウルス類の前歯(前上顎骨歯)を裏側(舌側面)から見たところ。前歯は、ほぼ左右対称なのがわかりますよね? こちらもジュディスリバー累層(カナダのアルバータ州ドラムへラー)から見つかったものです。 同じ前歯でもトロオドン類のものになると… こんな形になります。(アルバータ州ワールドロウ?ジュディスリバー累層産) 歯もよく見ると面白いでしょ?…え?そうでもない?いや、そのうちこの面白さがわかりますって! このかわいい歯は「ペクティノドンの歯」なんて言われてます。でもこの、歯しか見つかってない「ペクティノドン」って恐竜の正体は解っていません。もしかしたら、ただの「トロオドンの子供」なのかもしれません。(ハーディング郡ヘルクリーク累層産) これまた正体のわかってない小型獣脚類「パロニコドンの歯」(ハーディング郡ヘルクリーク累層産)。ドロマエオサウルス類であろう…と言われています。 このサイズ(目盛りは1ミリ)の獣脚類の歯でこの標本のように歯根まで完全に保存されたものは滅多にみられません。 その裏側(舌側面)。歯に縦に走る条線がパロニコドンの特徴とされています。歯根の中程には次の歯が育つスペース(浅い凹み)も確認できます。 正体不明つながりで、同じヘルクリーク累層(モンタナ州マッコーン郡)から見つかる「細長く、極めて鋸歯が細かい」というのが特徴の「リカルドエステシア」という謎の小型獣脚類の歯。 この標本でも充分細長いし、鋸歯も細かいんですが、極めつけは… …こちら! なんかパッと見、翼竜の歯にも思えるほど細長く、肉眼で鋸歯を確認するにはかなり眼を凝らす必要があります。 ほとんど左右対称なので、もしかしたら前歯かもしれません。 こんな細長い歯が並んだ小型獣脚類の生体復元図なんか見た事ありませんが、歯の形を見ると魚食性を想像させられます。 マダガスカルの出っ歯恐竜マシアカサウルスと同じような生態的地位を占めた恐竜が当時の北米大陸にもいたんでしょうか? 『ユタ』の舞台となっているマーストリヒト期の北米産恐竜なんですが、ここまで情報が少ないと、どうにも登場させる勇気が湧きません。どうしたもんでしょう?(笑)。 オマケはナノティランヌスの前歯(前上顎骨歯)の裏側(舌側面) 個人的に見て頂きたい方がいまして…、解る人には解るティランノサウルスとの小さな…でも大きな違い。 |
| << 前記事(2007/06/23) | トップへ | 後記事(2007/06/26)>> |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
トロオドン(うちらの世代ではトロエドンと図鑑に載っていたなあ)の歯は |
KOW 2007/06/25 11:08 |
陶器の恐竜に対するコメントをありがとうございました。今度恐竜展でもあったら探してみます。千葉なので、名古屋まではちょっといけないのですが(泣) |
ピカイア 2007/06/25 16:03 |
大型獣脚類の歯だと触っても痛くなかったりしますが、トロオドンの歯は見るからに刺さりそうですね。「イグアナの歯に似てるから草食だったかも?」と言ってる人もいるそうですが、写真を見ると断然肉食を支持したくなります。 |
M.A.F. 2007/06/25 22:13 |
全部先生のコレクションなんですよね? |
カワタカ 2007/06/25 23:58 |
|
夜月十五夜 2007/06/26 00:07 |
>KOWさん |
所 十三 2007/06/26 05:07 |
>ピカイアさん |
所 十三 2007/06/26 05:16 |
>カワタカさん |
所 十三 2007/06/26 05:29 |
皆さん造詣が深いなあ。 |
ピカイア 2007/06/26 10:27 |
通りすがりの折紙恐竜造形家です(この肩書きを持つ人間はひとりしかいないから正体バレバレ)。 |
叉骨 2007/06/26 13:33 |
すみません。ちゃんと変換されませんでした。「Troodon」の2番目の「o」に「¨」が付いた文字が出ませんでした。 |
叉骨 2007/06/26 13:39 |
>ピカイアさん |
所 十三 2007/06/27 18:46 |
>叉骨さん |
所 十三 2007/06/27 19:01 |
| << 前記事(2007/06/23) | トップへ | 後記事(2007/06/26)>> |