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前回のお話の続きを…。 林原自然科学博物館の鈴木茂先生からは、モンゴルでの発掘調査について詳しいご報告がありました。 数々の発掘成果の中で、個人的にはタルボサウルスの亜成体の写真に目を奪われました。 以前、「デイノニクスのようなタルボサウルスの頭骨」としてご紹介した下の写真の標本とそっくりの顔をした亜成体の全身骨格が林原の調査隊の手によって発掘されていたんです。 ミネラルショーに出品されたタルボサウルスの亜成体頭骨レプリカ これがまた奇麗な標本で、尻尾の先と、なぜか頸部の骨が失われている他はほとんど完璧!小さな前足もたぶん末節骨まで全部揃ってるんじゃないかなぁ? それにしてもホントに前足が小さい。原始的な形質を残す事が多い亜成体にしてこの前足の小ささは驚きでした。実はボクは、ティランノサウルスもタルボサウルスも、子供のうちは比較的大きな(原始的な)前足をしていたんじゃないか?って想像してたんです。鼻の尖った顔立ちも、原始的なティランノサウルス類たちとはあまり似てません。 『ユタ』に登場するナノティランヌスの幼体(ナノチビ)をデザインする時、ディロングやエオティランヌスみたいな原始的なティランノサウルス類を参考にしたのは、ちょっと失敗だったかもしれませんね? ティランノサウルス類に共通する小さな前上顎骨歯に見合った尖った鼻先(小さな前上顎骨)にしても良かったのかもしれませんね。小さな歯は、当然歯根も短く、尖った鼻先の狭い前上顎骨にも、充分納まるはずですから。 でも骨の形と皮膚を被せた形が多少違っていてもおかしくはないから、まぁ許容範囲かな?…と、あくまで都合のいい漫画家でした(笑)。 ところで、気づいてる方もいらっしゃるかと思いますが、ナノチビの前足には爪が三つ付いてます。でもあれは指が三本あるのではなく、雛のうちだけ翼に爪が付いてるツメバケイと同じで、成長すると外側の一本が抜け落ちる…という設定です。化石証拠の無い、あくまでボクの想像に基づいた爪なのでご注意下さい(笑)。 さて、講演のトリをかざったのが北海道大学総合博物館の小林快次先生によるオルニトミモサウルス類の系統解析やその食性などについてのお話でした。 最も原始的なオルニトミモサウルス類であるペレカニミムスでは、上下それぞれの顎にあった歯が、まず上顎から失われ、下顎の先端部だけになり、やがて完全に消失して行く過程や、前足の第一指(親指)の角度の変化などによって、この血脈の進化をわかりやすく解説。 食性については、オルニトミモサウルス類の嘴にこまかな溝が無数にあったことから、フラミンゴのように水中の甲殻類やケイ藻を濾しとって食べていた…という、ちょっと前に発表された説が、いかにあり得ない話か…といったお話などを興味深く聞く事ができました。 講演の後、懇親会の席では、丹波の三枝先生に発掘の取材をお願いすることもでき、収穫の多い、まさに充実した一日となりました。 このような貴重な機会を主催して下さった化石研究会と、ホスト役を務められた平山廉先生には、心から感謝申し上げたいと思います。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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うらやましい限りです。よろしければ「嘴にこまかな溝が無数にある⇒フラミンゴのように水中の甲殻類やケイ藻を濾しとって食べていたはずはない」という部分の論理を教えてください。 |
kurt 2007/11/21 15:42 |
タルボサウルス亜成体のほぼ全身骨格、気になりますね。 |
カワタカ 2007/11/22 02:12 |
>kurt先生 |
所 十三 2007/11/23 03:06 |
ああっ!これは俺が一目惚れしたタルボサウルスの亜成体! |
夜月十五夜 2007/11/23 09:16 |
はじめまして、恐竜で検索してました。 |
kazu 2007/11/23 11:35 |
>kazuさん |
所 十三 2007/11/24 04:28 |
>続き |
所 十三 2007/11/24 05:07 |
ありがとうございます。よく分かりました。 |
kurt 2007/11/26 15:21 |
ティランノサウルスは大親分ですか。上納金で生きている、と思えば強奪も腐肉食もイメージ低下にはつながりませんね。 |
ピカイア 2007/11/27 13:43 |
クジラの祖先は陸上を歩いていたといったら、その場に居合わせた全員が驚き、それに私が驚いたという経験があります。でもクジラは哺乳類ということはみんな知っているんです。分類と進化は結びつけて考えられていないのですね。 |
kurt 2007/11/27 14:44 |
>ギガントラプトル |
カワタカ 2007/11/27 22:43 |
>ピカイアさん |
所 十三 2007/11/28 05:24 |
>カワタカさん |
所 十三 2007/11/28 05:34 |
モンゴルではタルボサウルスの標本は本当によく出るんですよね。別々の研究機関が別々に掘り出すので、なかなかまとまった研究がされていないんですけれど、亜成体というか幼体というか、とにかく未成熟の個体数と標本の質では獣脚類のなかでも群をぬくんじゃないでしょうか。 |
ドラゴン 2007/12/01 09:05 |
>ドラゴン君 |
所 十三 2007/12/01 10:02 |
>続き |
所 十三 2007/12/01 10:20 |
パソコン復活!! |
kazu 2007/12/19 22:32 |
危険をおかす狩よりもより安全な強奪形に進化したT=rexは白亜紀の成功者であると先生はおっしゃりますが、よく考えれば確かにそうかもしれません。 |
足立瑛彦 2007/12/22 12:25 |
転ぶと大怪我する、筋肉の量が走るには少なすぎる、というハンターとして究極とも言えるハンデを負っていたT-rexは死体の骨に含まれる骨髄を食うことで命をつなぎ、結果、体が巨大化したために他の肉食恐竜から獲物を奪ってそれを食うというライフスタイルになったのではないかという考えに、僕も変わりつつあります。T−rexは若い頃は足の速いエドモントを食い、おとなになると死体食、またはトリケラやアンキロ(あるいは家族でアラモス)を狩っていたと、ぼくは当初考えていましたが、もうこの考えは捨て去ったほうがいいですね。 |
足立瑛彦 2007/12/22 12:37 |
>kazuさん |
所 十三 2007/12/26 13:35 |
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