所十三の「恐竜漫画描いてます」

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help リーダーに追加 RSS 『恐竜大陸』で竜脚類特集

<<   作成日時 : 2008/03/06 09:50   >>

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竜脚類の特集のリクエストがあったので、どうせなら『恐竜大陸』とからめてご紹介。

『恐竜大陸』は何度かご報告したとおり、3月20日(祝・木)から5月18日(日)までの期間、千葉県千葉市の「幕張メッセ国際展示場」10、11ホールで開催される、アジアの恐竜たちを集めた大規模な恐竜展です。

去年の夏に名古屋、幕張の後は、夏休みに新潟…という、いわゆる巡回展で、幕張場所の主催は、東京新聞さんをはじめ、TBS、bayfm78、チバテレビといった顔ぶれです。テレビで恐竜の特番でもやってくれると嬉しいんですけどね。

名古屋場所の時にもご紹介しましたが、竜脚類だけピックアップしても、中国の恐竜の聖地ともいえる自貢(ツーコン)からマメンチサウルスやオメイサウルス、シュノサウルスなどの保存状態の良い実物化石がズラリと並んだり、タイのプウィアンゴサウルスや最古の竜脚類ともいわれてるイサノサウルスといった珍しいものを見ることが出来ます。

またこの恐竜展のメダマのひとつでもある、超大型のティタノサウルス形類フアンヘティタンは、今話題の丹波竜との関係が注目されています。名古屋では展示されず、今回初お披露目となるフアンヘティタンの大型個体(または大型種?)の大腿骨は2.5mにもなるそうで、長さ3mにも及ぶ肋骨も新しく展示されるということです。



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ファンへティタンとプウィアンゴサウルスが並んでいます。

幕張では、名古屋とは違う展示方にしたい…と東京新聞の方がおっしゃっていましたが、この辺りの並び方も変わるのでしょうか?



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何度見てもホレボレするようなシュノサウルスの頭骨実物化石。




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半身ながら保存状態の良いオメイサウルスの頭骨実物化石。

これとペアで見たいのがこちら…


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同じオメイサウルスの半身の頭骨ですが、こちらは手前の骨が無くなった状態。

つまり、頭の内部から見た頭骨…というわけです。例えば歯を見る時上の写真の標本で歯の表(頬側面)を見て、下の写真の標本で裏側(舌側面)を見ることができるという、歯の好きな僕にとってはとても有り難い展示なんです(笑)。



コメント欄で歯の咬耗部分についてのお問い合わせがあったので、もう少し詳しくご説明させて頂きます。



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ご質問にあった前回の画像の歯を角度を変えて見ると、こんな感じですり減っています。

実は、この歯がまた実に微妙な形をしてまして…この画像を見ると歯の外側(頬側)がすり減っているように見えます。だとすれば、この歯は下顎歯ということになります。多くの場合、上顎の歯がかぶさる形で下顎歯を削るからです。



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こちらの歯は歯の表側(頬側面)が摩耗してるので、ほぼ間違いなく下顎歯です。



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…で、こちらが上顎歯。歯の裏側(舌側面)がすり減ってるのがわかるかと思います。

竜脚類の歯は微妙にS時型のカーブを描くので、そのカーブの仕方で表側(頬側)か裏側(舌側)か大体わかるんですが、ご質問にあった歯のカーブがなんとも判断つきかねる感じなんですよね。



中にはこんなものも…


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歯の表も裏も削れて、まるで磨いた石斧のようです。

竜脚類を含む竜盤類の顎は、下顎の途中に筋突起のある鳥盤類の顎と比べて単純な蝶番構造だけなので、けっこう顎が前後左右に動くようです。バリオニクスの歯にも、この竜脚類の歯のように裏表両面が咬耗した歯が見られるそうです。

ボクみたいなマニアは、安いモロッコ産の化石の中に、こういった変な歯を見つけると大喜びするわけです(笑)。




スプーン型といわれるタイプの咬合面も角度を変えて見てみましょう。

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左は咬耗していない歯、右は咬耗し始めた上顎歯

コメント欄でも書いたとおりスプーン型の歯でも、下の歯の上にかぶさるような噛み合わせになると、こんな風に歯の裏側が咬耗します。


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理想的な咬耗(?)

向かい合った歯とガッチリ噛み合うと、歯の縁にこんな咬合面ができます。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
早速の特集、本当にありがとうございます。改めて、竜脚類でも相当歯の磨耗が生じることを認識できました。ここまで磨り減っているなら、ひょっとしたらこいつらはぎしりしてたのかも・・・なんて想像してしまいます(笑)でも、何回でも歯が生えかわるのに、こんなに削れるものでしょうか?もしかしたら、って気もします。            さて、恐竜大陸は、名古屋のときにいっております。首を高くあげた竜脚類や、あまり造りこまれていない欠損部分が少し目に痛かったですが、素晴らしいものもたくさんありました。このときは買いませんでしたが、ユタに出会ったのはこのときでした。「あ!ちゃんと口が閉じる復元になってる!」という訳で、いつかかならず買うことを決定いたしました。少し横道にそれましたが、サイカニアやオロロティタン、その他諸々に満足して帰路に着きました。皆さんも是非足をお運びください。
ズッポ
2008/03/06 15:56
わざわざ僕の無理難題を受け入れてくださってありがとうございます。
 僕は、当初、竜脚類でも歯を(実質的に)使っていたのはほんの一部、つまりブラキオやカマラのような大きく頑丈な歯を持つものくらいしかいなかったと考えていましたが、オメイサウルスのような典型的な歯の竜脚類でもこれほど磨り減っていると「竜脚類は巨体を維持するため一日中食事していた」という理論もおのずとわかってきました。確かにディプロドクスのように貧弱な歯しか持たないものでも何時間も食事すれば歯も磨り減るし、生え変わるだろうから、と自分なりに仮説を立てて楽しんでいます。
足立瑛彦
2008/03/06 18:31
>ズッポくん

卵の中の赤ちゃん(胚)な歯がすり減っていたことから、間違いなく歯ぎしりしてたでしょう。

『恐竜大陸』の宣伝ありがとうございます!

『ユタ』も買ってね(笑)。


>足立くん

竜脚類の首が長いのも、効率的に食事を摂るためですから、繁殖に関する行動以外は、食うために生き、生きるために食う…といった生活でしょうね(笑)。
所 十三
2008/03/07 21:34

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