所十三の「恐竜漫画描いてます」

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help リーダーに追加 RSS 荒木さんの丹波竜(仮名)

<<   作成日時 : 2008/05/02 16:05   >>

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ゴールデンウィーク進行でスケジュールにも余裕ができるはずだったんですが、実際はなかなかそうもいかないようです。

5月6日に法事で静岡(掛川)の実家に帰らなくちゃいけなくて…それなら、ついでに小田隆さんが描いた壮大な壁画(展示に合わせた古生物群)を見に愛知県豊橋市の自然史博物館に行こうかな…なんて考えて、…じゃいっそもっと足を伸ばして、兵庫県三田市の『ひとはく』(人と自然の博物館)に新しくオープンした丹波竜(仮名)のクリーニング施設も…なんて欲張っちゃうもので、あったはずの「余裕」も、あっという間に消し飛んじゃうんですよね(笑)。

サイン会も明日、明後日と頑張ろうと思っていますし、先日は急にテレビの仕事が入って…丁度、今日の午前中に放送されたんですが、フジテレビの『はぴふる』という情報番組で『恐竜大陸』の宣伝をさせて頂きました。

フジテレビの阿部千代アナウンサーのリポートで『恐竜大陸』を5分ほどの尺でご紹介頂いたんですが、実際は1時間以上かけて、過去に開催したガイドツアーとほぼ同じ内容の説明をさせて頂きました。恐竜の予備知識は殆ど無いとおっしゃってた阿部さんには、ボクのマニアックな話はちょっと酷だったかな…(笑)でも最後まで笑顔でつきあって下さって「面白かった」とも言って頂けたので、少し気が楽になりました。


ところで4月に三田の『ひとはく』にオープンした化石のクリーニング施設。2月にボクが発掘現場を訪れた時はまだ建設中でした。

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なんでも、『ひとはく』の建物は、もともと博覧会のパビリオンとして建設されたものを流用したせいで、重い化石を保管したりクリーニングしたりするには建造物としての強度が足りない状態だったとか…。

弱者に厳しい小泉改革で断行された予算カットで今、博物館はどこも火の車です。学芸員の資格が必要になる博物館は天下り先になりにくいので、真っ先に締め付けられたんでしょうね、きっと。その中で新しい施設を造る事ができるなんて、恐竜が見つかってホントに良かったんじゃないでしょうか(笑)。三田付近では新生代の哺乳類化石も見つかるそうですから、丹波竜のクリーニングが終了しても、それら哺乳類のクリーニングにも使えます。税金の無駄遣いなんて言わせません!

丹波竜といえば、明日から5日までの三日間、丹波市の山南住民センターで開催される丹波竜フェスティバル2008の1コーナーとして荒木一成さんの手による丹波竜の復元模型が他の作品と共に展示されるようです。荒木さんは言わずと知れた恐竜造形の先駆者。日本で今、一番仕事をしてる古生物フィギュアの製作者なんじゃないかな?



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こちらがその丹波の竜脚類復元模型。大小2タイプを造ったもので、親子というわけではないそうです。

実は、この模型の頭部の復元に関して荒木さんからご相談があったんですが、あいにく手元に適当な資料が無く、お力添えできませんでした。肝心な時に役に立たないボクです(泣)。頭骨全体が見つかっているわけではない丹波竜ですから、より慎重に「ティタノサウルス形類」よりもう一段階広いグループ分けとなる「マクロナリア」的な頭部をめざしたようですね。たしかティタノサウルス形類からは除外されるカマラサウルスやジョバリアとかも入って来るグループだったかと思います。そんなところにも、安易な決めつけを排除した三枝先生はじめ研究グループの真摯な態度が伺えます。



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「マクロナリア」グループらしい丸い頭です。まぁこの先脳函以外の部分が見つかって、もしもっと派生形質タップリの顔だった時には、また荒木さんに頼んで別バージョンを造ってもらえば良いんです(笑)。


丹波市山南のフェスティバルは5日までなので残念ながら伺えませんが、『ひとはく』の発掘成果の発表は6月1日まで…ということなので楽しみです。前回訪れた時には見られなかった歯や腰回りの骨もじっくり観察して、『恐竜大陸』開催で中断してしまった丹波竜発掘参加報告とまとめてご報告したいと思っています。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
所先生、御紹介ありがとうございます。
その節はお世話になりました。
三枝先生は、さすがに全身像の復元には、まだまだ化石証拠が少ないので、慎重な御様子でしたが、アドバイスという形で、御意見いただきました。
今回の模型制作は、丹波市からの依頼で、子供や多くの人に、化石だけでは分かりにくい、丹波竜を模型を作って、親しんでもられるようと言うことが主眼のようです。
ティタノサウルス類のサルタサウルスみたいに、体表に装甲をビシバシつけて、派手なスタイルも提案しましたが、却下されました(笑)。
そのため、とてもオーソドックスなスタイルになりましたが、その分、体表のシワやシワの割れ目の肉質な部分など、あまり目立たない細部に凝ってみました。
是非、多くの方に見ていただければと思います。
また、これからの研究や発見が進んで、ガラリッとスタイルが変わるのも期待しています。
荒木
2008/05/02 18:01
不覚にも博物館が予算カットの槍玉になっていたとは知りませんでした。何処だとは言いませんが税金が公務員の遊興費に浪費されるような部所と比べてあまりに不公平だと思います。
議員さんたちも一度くらい博物館を見たうえで決めてほしいものですね。残念ながら博物館への予算は票集めにはならないのでしょうが。

>新生代の哺乳類化石

おおっ、それはまた興味深い話ですね。それについて新しい情報が出しだい是非知りたいです。
古生物大好き
2008/05/03 23:15
>議員さんたちも一度くらい博物館を見たうえで決めてほしいものですね

う〜〜ん、見ても理解しめしてくれますかね。

公務員の人事移動先では、教育委員会関係が左遷先になっているなんてのはままあることですぜ!
教育は未来の人材育成なんて行ってても、現実はそんなモンらしいようで。

市町村の博物館なんて、場末の出先機関ですから、市長とか県知事とかによっぽど注目されるねたでもなけりゃ、議員が見に来ても通り一遍の形だけって可能性高い気がします。
足立2号
2008/05/03 23:45
素人なので余計なことは言えませんが正直欲しいです(笑)
特に1mオーバーの方がいかにも竜脚類らしく巨大で素敵です。
某所で商品化検討中と書かれていましたが、もし実現するなら両方発売して欲しい物です。
大分我が儘な事を言ってますけど。
カワタカ
2008/05/04 00:32
「百の樹の会」会員増に対応するため、HPを改訂しました。改めて、雲南省の通訳兼ガイド 楊氏のシリーズとして「恐竜見学ツアー」「5億年の旅」をパンフレット風にまとめてみました。お時間がある時にご覧ください。
URL:http://www.nkeyo.jp/
*1月の調査旅行で、組み立て中の恐竜数十体を目の当たりにびっくりしました。
ターボペンギン
2008/05/06 21:19
>皆様

このところ毎度コメント入れるのにご無沙汰しちゃってすみません。キーボードを打つ手がぎこちないのに我ながら驚いてます。

18日の『恐竜大陸』最終日のサイン会終了までは、実際以上に(精神的に)スケジュールに追われている気がして、なかなかパソコンに向う勇気が湧かないビビリなボクです(笑)。

ブログの更新も、来週あたりからは徐々にペースを上げていきたいと思っています。

『D-zoic』の裏話や丹波の話など書きたい記事はけっこう溜ってるんですよね。
所 十三
2008/05/12 14:17
>荒木さん

装甲は南米からインドまで広い範囲で確認されてますから可能性はありますよね。ただ「ティタノサウルス科」とまでは断定していない現段階では避けるべき…という判断でしょうか。

食玩サイズのフィギュアではなかなか表現できない細かな体表表現は、見る側にとっても嬉しいことですが、作る側にとっても腕の見せ所ですよね。

セカンドバージョン、サードバージョンと新しい発見ごとに復元模型が変わって行けば、それはそれで分岐分析を具現化した展示になるかもしれません。マクロナリア→ティタノサウルス形類→ティタノサウルス科→新属新種名なんて形になったら最高ですね。

問題は丹波市の予算でしょうか(笑)。
所 十三
2008/05/12 14:42
>古生物大好きさん

各地の博物館のショップが業者委託になったのもコスト削減、独立採算の一環でしょうか。これは結果として悪くなかったようにも思えますが、来館者の少ない時間は照明を落とすなど、やりくりに四苦八苦しているという話を聞きます。

無駄な箱ものを作るスペースがあるなら、新築されて尚、先進国の首都にある国立博物館とは思えないような狭い空間にぎゅうぎゅう詰めになった恐竜達や、新築された煽りで収蔵庫に押し込められることになったタルボサウルスたちを解放しろ!…なんてボクらの声は、小さなものなのです。

天下るためだけに作られた施設で、業者丸投げの仕事をしながら高給をとっている元役人の皆さんを養うために「犠牲者」を探し出すのが、今の与党議員の仕事なのかもしれません。

その役人の皆さんに仕事を丸投げするような議員さん達に国民が投票している間は何も変わらないんでしょうね。

要は、議員にしても、役人にしても、国民にしても。「己が生きる上での美学」の問題なんでしょうが…。

所 十三
2008/05/12 15:11
>足立2号さん

同意見です。

目先の国益(国民の利益ではなく国家の利益)しか目に入らない現与党のほとんどの議員さんや予算づくりに携わるほとんどの役人の皆さんは、その施設が将来、科学に興味を抱く「人材」を産み出すための重要な財産かもしれない…なんてことは考えてもみないでしょう。

ましてや、恐竜や古生物なんて、目先の金儲けに繋がらない分野など予算の削減先としてしか認識できないでしょうね。

今やボクにとって一縷の望みは、代々、生物系の科学に関心を示されている皇族の皆さんだけかもしれません。どなたか一人でも、古生物学に感心を示される方がいらっしゃれば…と。


>カワタカさん

商品化…実現すると良いですね。でも買うとなると、あまり沢山バージョンが出ると予算が…なんて某国の役人の皆さん同様、心に「余裕」の無い自分が悲しくなります(笑)。

所 十三
2008/05/12 15:52
>所先生
>足立2号さん

お互いに古生物関係の分野が予算削減の対象とされる現実は悲惨なものだということは一致しますが、これは与党議員や官僚だけの責任ではなく、野党は野党で五十歩百歩、古生物学には理解示してくれないかなとも私は思います。そして国民も残念ながらその多くが。

最悪のケースは民営化→赤字の所を片っ端から閉鎖というものでしょう。まさかそこまではいかない…とは残念ながら言い切れませんか。

私の望みとしては他力本願ですがこの丹波竜のような画期的発展がもっと欲しい、それによる施設が欲しいと思います。それもできればさらに可能性は低いですがその地方の環境の変異や特定の年代の生態系がほぼわかるような多量の化石が。そう、ここでいえば丹波竜だけでなく肉食恐竜の歯や後世の哺乳類が見つかるように。
古生物大好き
2008/05/13 22:01

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