所十三の「恐竜漫画描いてます」

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zoom RSS 科博のオープンラボ  ―昆虫編ー

<<   作成日時 : 2010/05/02 11:45   >>

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先日、新宿の国立科学博物館分館で毎年開催されているオープンラボに行って参りました。

科博の分館は、普段、主に研究室として利用されていて、一般の入館は制限されているんですが、このときばかりは、バックヤードとかまで公開されて、親子連れなどで大いに賑わいます。




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人気のあるブースはご覧の通りのごったがえし様。けして広いとは言えない研究室や標本庫に入るには行列に並ばなければなりません。




実はボクも今回が初めて。

毎回、行きたい!…と思うんですが、いつも用事が重なってしまい、行けずじまいになってたんです。

2〜3日続けて開けて下さると時間も作り易いんですけど、一回につき一日だけ、公開時間も4時間となると、なかなか…ね。

今回ようやく訪れることが出来たんですが、説明をして下さる研究者の皆さんに、アレやコレや質問するうち、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、見たかった部屋の半分も入ることが出来ませんでした…(涙)。

イルカの解剖や古人類の人骨展示などなど、もう行列の長さと「入場制限中」の告知を見ただけで断念。




その中でも何とか見ることの出来た展示をほんの少しご紹介…というか、研究者さんから伺ったいろんな話を忘れないうちに、このブログにメモらせてもらいます(笑)。





今日は恐竜を離れて昆虫を…





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最初に見たのがこのガの展示。日本最大のヨナグニサン(上の二つ)と世界最大のカエサルサン(下の二頭)。彼のシーザー(カエサル)の名を冠するだけあってデカい!どちらも大きい方が雌です。

卵をお腹に抱える分だけ大きくなる…ということと、雄が積極的に雌を探してに飛び回る…ということが雌雄の大きさの差を生むと考えられているそうです。

鳥とか恐竜でも言われてる雌雄の大小の説明と同じですね。





カエサルサンみたいに大きなガも飛ぶ時はちゃんと羽ばたいていて、蝶が時おり見せるような滑空はしないそうです。

現地では、こんなのがフワリフワリとゆっくり羽ばたきながら、何十頭もの群れをなして飛んで来るんですって。

昆虫は好きですが、ちょっと恐いかもしんない。…でも、やっぱり見てみたいかな。

因みに一度落ちると地面からは飛び立てないそうで…。そ、そんなんで生きていけるの?…それとも、彼らもカゲロウのように、羽が生えてからは生殖だけが目的の「瞬間を生きるタイプ」になるんでしょうか?


ヤママユの繭から作った薄緑色に光る美しい織物をテレビで見たことがあったので、この大型の蛾の繭について訊いてみたんですが、やはり糸が太くなってしまって絹と比べると肌触りは良く無いそうです。

蚕(テンサン)みたいな養殖されてる蛾は「家サン(かさん)」野生種は「野サン(やさん)」と呼んでいるとか。

現在飼われている蚕のルーツについて尋ねたところ、原種になった桑の葉を食べる野サンはわかってるそうですが、家サンになってからは、中国他大陸起源のものと日本の固有種がかけあわされていると考えられているみたいで、なかなか複雑みたいですね。

そういえば、繭の形ひとつ見てみても、最近流行りのただの楕円系のヤツもあれば、昔ながらの真ん中がちょっとくびれた、いわゆる「繭型」のヤツがあったりしますもんね?





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サツマニシキのいろんな亜種





子供のころから昆虫が好きで、けっこう図鑑とか読んで(見て?)いたつもりだったんですが、こんな綺麗なガが日本にいたとは今まで知りませんでした。

外国のツバメガの仲間がアゲハチョウに擬態していて綺麗だ…なんてことは知ってたんですが灯台下暗し、国産の美麗蛾を齢49にもなろうという今日まで見落としていたとは…、何か申し訳ない気になりました。

ツバメガ同様、やはり此のガも昼間性だそうです。まぁ、夜の暗闇にこんな派手な色彩は必要ありませんもんね?





知らなかった…と言えば…





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こんなクワガタみたいな大顎を持ってるコガネムシも知りませんでしたし…





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こんな二種類の大顎を持ったクワガタも知りませんでした…。





もう「昆虫好き」はきっぱり返上して、「恐竜好き」に専念しようと思います(笑)。





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でもやっぱり、こういう昆虫をリアルに表現したガラス細工なんか見つけると心が踊ってしまうんですよね。

「ベネチアングラス」で有名なベニスで見つけたものですが、クワガタ特有の触覚まで忠実に再現されてます。

豪華なシャンデリアとかは「ふ〜ん…」としか感じませんでしたが、コレを見た時は感動しました。恐るべし「ベネチアングラス」!




甲虫のコーナーで解けなかった疑問がひとつ




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これら金属光沢のあるコガネムシ達なんですが。

「目立ちやすいようでも、金属的な光沢で昆虫であることを認識させない」…との説明。

まわりの皆さんは納得されてたので、一人になるのを待ってコッソリ質問を…

こんなに光り輝く金属って、自然界にどれくらい存在しているもんでしょうか?

ほとんどの金属は人間の手で磨かれて初めて、このコガネムシのような光沢となるようにボクは思うんです。

コガネムシが金属的なのではなく。磨かれた金属がコガネムシ的なんだと。

鳥の一生の中で、光り輝く金属と、光り輝く美味しい甲虫と、どちらを多く見るかを考えたら、金属を甲虫と間違えて食べてしまうことはあっても、甲虫を金属と間違えて食べない…なんてことがあるんでしょうか?…と。

すみません。捻くれた見方をしてしまって…。でも、ボクにとっては「疑問に思う」ということ自体が楽しみのひとつなんです。コレって、疑問だらけで答えの出ない恐竜を好きになることで培われた楽しみのようにも思えますが…(笑)。

…で、自分なりにいろいろ考えました。

鏡のような役割を果たして回りの景色を写し込むことによって保護色してるんじゃないだろうか?…とか

暗い密林に射す強い日射しそのもの…つまり光に擬態してるのかも?…とか

生きることに負荷をかけることでより強い遺伝子を残す?…とか

交雑を防ぐために昆虫の目から見ると特有の光を放ってるんじゃ?…とか


一人になるのを待ってたら、閉館時間を大幅に過ぎてしまって…結局、延々と質問したあげく、ハッキリした答えを伺うことが出来ずに、疑問を抱えたままのボクがココにいます(笑)。



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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
 僕はそんなつもりではなかったのですが、書いているうちにめちゃくちゃになってしまいました。お詫びと訂正をします。
 1.先生が、アルでなまってしゃべる恐竜を登場させる、という話題になったとき、先生が「九州弁は使い慣れてないから大変だったが、足立の父から合格点をもらった。」と書いていらっしゃいましたが、僕はその話題で僕の親父のことまでこのホームページでご紹介くださったことがうれしかったのです。親子ともども恐縮いたしております。
足立瑛彦
2010/05/02 15:17
 2.アルの話題について、僕は単純に牙王の暴れぶりとアルの成長が楽しみなだけです。先日御本を拝読いたしましたが、本当に今後の展開が気になるほどの面白さでした。ただ、1つ提案いたしますと、せっかく先生は特攻の拓を書いていらしたのですから、牙王の言葉を純ヤンキー用語にすればもっとかれの凄みが現れ、敵役としてすばらしい恐竜になったことと思います。ほかに読者の方々から、大阪弁あるいは広島弁という意見もありましたがヤンキーも面白いのではないでしょうか?
足立瑛彦
2010/05/02 15:28
 そういえば先日、NHKの恐竜番組を拝見しました。僕も出て何かしゃべりたかった!(いや、御呼ばれしない限り無理か。)先生にもっといろいろお話してほしかったのですが、角竜雑食説がカット(?)されていたり、マニアック恐竜コーナーで先生のお気に入りのご紹介がなくて残念でした。(テリジノがお好きなのですね!)それからノミンギアを堂々絵がいていたRYUくんに、大人気なくも嫉妬を覚えてしまいました。ぼくも頻繁に図鑑を読んだり、ホームページで勉強したりしていますが、僕の小学生時代と比べてきょうりゅうのしゅるいはかくだんにふえていますから、土台、桁が違っても無理はないか・・。
足立瑛彦
2010/05/02 15:43
 しかし僕は彼に敵愾心を抱いているわけではなく、むしろ駆け出しの恐竜少年であったあのころの自分の情熱を喚起させてくれた「火付け役」なのです。大学入学後、再び初心に帰り、新たにスタートするか・・・。(無論、大学には今年1年ではいるつもりです!)ともかく次回の放送と、アルの展開を心待ちにいたしております。なるべく支離滅裂にならんようにコメントをかくよう自戒してまいりますのでまたお返事をください。見苦しくてすみませんでした。
足立瑛彦
2010/05/02 15:58
昆虫…苦手なんですよね。
「ファーブル昆虫記」は好きだし、テレビの昆虫番組なんかも平気です。メガニウラとかもわくわくします。
でも現物は駄目(−−;

それにしてもラボの公開なんて知りませんでした。一度行ってみたいですね。
ピカイア
2010/05/02 21:27
ラボは普段は触れ合えない研究者の方と身近に話が出来るのがいいですよね。

蛾の展示は見たかったのですが、やはり時間がもう迫っていた事と真鍋先生に質問があるのを順番待ちしてたら時間になってしまいました、残念。
ヨナクニサンほど巨大なものは生きた現物を見た事はありませんが、オオミズアオなどのそこそこ大きな蛾も地面に降りるとなかなか飛びたてずバタバタしてるのを見た事あります。最初はただ弱っているのかと思いましたが、もしかしたらある程度の大きさの蛾は飛び立つのが難しいんですかね?


甲虫のところは見ましたがその説明は聞けませんでしたね…カラスとか光るものを集める習性のある鳥って他にもいると思うんですけど、そう言う鳥に対しては逆効果になるような気もするんですが。
谷月
2010/05/03 10:39
所先生は恐竜はもちろんのこと、他にもいろいろな事を知っていらっしゃるので、いつもブログ見ていて勉強になります。
昆虫の色についても、とても今回考えさせられました。
思えば、恐竜も、現在図鑑に掲載されている復元図の色は、学者たちの想像で作られているということですが、もしかしたら今回の金属っぽい昆虫のように、黄金もしくはイブシ銀のメタリックカラーの恐竜がいたかもしれませんね。
(まぁ・・・、それは半分冗談として、想像する分には、面白い案だと思いました。)
「AL」もトリケラトプス達が、それぞれどの血統の血筋に所属する群れ出身なのかによって、同じ種類でも体色が違っていたり、肉食恐竜のボスには、頭にトサカ状の飾り羽が派手に生えていたり・・・、(映画「ジュラシックパーク3」では、ラプトルの群れのボスは、羽毛の飾りや体色が他の個体に比べて差別化されていました!)そういった個体が登場してきても面白いかもしれませんね。

「AL」チャンピオン最新号観ました!
大好きなカブ君が私の想定外のかっこいい活躍で感動してしまいました!
彼の晴れ姿をありがとうございます!
龍の夢見る鳥
2010/05/04 11:40
バックヤードツアーいいですね。
生体の展示私設だと、ストレスの関係があるので頻繁にできないのはわかりますけど、ラボでしたら有料でかまないのでもっと回数があればと思います。

ヨナグニサン懐かしいな。フィールド少年だった頃を思い出す。友人の家の生垣がオオクニサンの食用樹であったので、よく観察にいきました。それは木にあまりきれいでない花がたくさん咲いている感じでした。彼らは何事にも動じません。触っても動かないやつが多かった。雌なんか自分が出た繭に止まったままのやつばかり、つまんで、木から離すと力なくパタパタする程度、成虫はエネルギー補給をしないそうなので、エネルギー消費を極端に無くしたんですかね。目立っていても、動かなくても、あれだけ大きいと捕食される心配はないのかな、本来の生態は知らないけど、緊急事態がないかぎり雄しか翔はないんでしょうね。
あ、それから当時の図鑑にあったように羽の先端を蛇のように動かす、というのは見たことありません。同じようにヤママユを脅すと上羽をあげて下羽との重なり部にある蛇の目を見せるというのも体験はありません。

父親になる前のフィールド親父に戻りたくなってきた。
Boxかめさん
2010/05/04 11:53
息子はメカが好き、私はカメが好き、親子フィールドワークは何回か挑戦したけどダメでした。16日は潮干狩りにいきます。これで少しは好きになってくれるかな。息子は動物園は好きだけど野生動物はだめなんですよね。そういえば4月29日、名古屋の東山動物園に行きました。
新設された日本猿舎の前の森で野生の猿を見ました。お父さんは野生猿を、息子は飼育猿を手を繋ぎながら楽しみました。

甲虫の色については私も考えたことはありませんでした。確かに非常にカラフルですよね。黄金虫です。幼虫は朽木や腐葉土しか食べないのに何故こんなに金属光沢があるのかも不思議です。脚をとって糸で繋ぐとネックレスになりそう。錬金術師の気持ちが解りますね。

考えてみると甲虫の成虫を好んで捕食する動物って雑食性のげっ歯類とマングースくらいしか思いつかないですね。あとは宮沢賢治の童話を信じて夜鷹くらいですか。下手に飲み込むとあの硬い脚で食道をズタズタに切り裂かれそう、小さな甲虫でも咀嚼能力を持たない、あるいは前足と口での獲物の分解能力がない捕食者には危険な食料かもしれませんね。
金属光沢は「私を食べてもおいしくありませんよ。食道や胃であばれますよ。」サインかな?
Boxかめさん
2010/05/04 12:44
昆虫と聞かれるとやっぱりちんぷんかんぷんですね〜
TV見ました!
やっぱりRYU君はすごいと思いますし、先生のアイデアはおもしろいですね!!
ていうか、あれはユタに出ていたアイデアですよね?
やっぱり肉食恐竜には乗ってみたいですけど
食われないか心配です;;
ナルガクルガ
2010/05/04 19:58
>足立くん

残念ながら方言は、恐竜の種類と系統関係で決めているのでキャラクターごとには変えてないんですよ。

RYUくんは、生意気なところが可愛くて、思わず収録後の飲み会に誘ってしまいました。いや、もちろんアルコールは抜きですよ。ボクも飲めませんし…。

でもご両親には、心配かけちゃったかなぁ…(笑)。


>ピカイアさん

昆虫苦手な方って意外に多いんですね。

最近は男の子でも虫を触れない子が増えてるとか。お母さんが嫌がると子供に受け継がれるみたいですね。

この点に関しては、ゴキブリを追いかけ回していた母に感謝です。


>谷月さん

その節はろくに挨拶も出来ずに失礼しました。

ボクは他を見た分、真鍋先生とはあまりお話出来ませんでしたが、何か面白い話は聞けましたか?
所 十三
2010/05/06 22:30
>龍の夢見る鳥さん

ウロコで体を覆った大型恐竜の場合、昆虫ほどハッキリした構造色(色素ではなく、コガネムシやモルフォチョウのように光の波長による発色)は難しいかもしれませんね。

でもヘビにもいわゆる「玉虫色」をしたものもいますから、あんな繊細なウロコを発達させた恐竜がいたら、もしかして…。でも、小型の恐竜になりそうですね。

羽毛恐竜なら、クジャクのように構造色に輝くものも珍しくなかったんじゃなかろうか…と考えています。


>Boxかめさん

カメって、ある意味メカっぽい生き物のようにも感じますが、あの前肢の構造とか甲羅と肋骨と肩甲骨の関係とか、まさに人知の及ばぬ存在である…ってあたりがメカよりずっと魅力的だ…ってことがお子さんにわかってもらえたら良いですね(笑)。

>ナルガクルガさん

説明の部分がカットされちゃいましたが、あれって、インドでやってるゾウに乗ってトラを見に行くサファリツアーの恐竜版として描いただけで、科学的な考察はいっさいしてません(笑)。

リアルに考えたらおとなしい恐竜相手に餌付けするくらいしか出来ないだろうけど、それじゃつまらない…って意味だったんですよね。
所 十三
2010/05/06 23:04
>金属が昆虫似

なるほど!それでカラスとかに光るモノ集める癖があるのか…と思いました

昆虫捕食=光るモノは即ゲット
あれ?これ食えないのに俺なぜ持ってきたんだ?…まぁとりあえずコレクション、という事なんだったりして

人類も昆虫が一番重要なタンパク源だった時代が長いわけですし、もしかして太古からの食本能で金属をキラキラに磨くのかも(笑)

2010/05/08 03:17
ガラス細工はvittorio costantiniさんの作品ではないでしょうか。すばらしいですね。
ベネチアン
2011/06/28 00:32
>ベネチアンさん

情報ありがとうございます。

そのお名前をネットで検索して、他の作品を見ましたが、どうやら間違い無さそうですね。

ガラス工芸に関する知識は無いのですが、もう20年ほど前にベネチアで昆虫や魚を見つけ、一目惚れして何点か購入したのですが、知る人ぞ知る職人さん…だったんですね。

次にベネチアを訪れた時は、似て非なるものしか見つけられずガッカリした記憶があります。

もし、御希望があれば、我が家のコレクションをこちらのブログでもう少しご紹介しますが…。
所 十三
2011/07/15 23:14
お返事ありがとうございます。わたしも十数年前にリド島の小さなガラス屋さんで見つけて魚を数点購入していらいのファンです。ビットリオさんが国際的に認められるになられたためかここ数年で急に価格が上がり手が出ません。是非コレクションを拝見させていただきたいです。お願いします。
ベネチアン
2011/07/17 00:08
ビットリオさんの作品は、十数年前から胴体の裏側にさりげなくVcの刻印が施されています。国内では、銀座の和光・青山のカラニス・小樽のベネチア美術館で購入できると思います。
ベネチアン
2011/07/17 00:21
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