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最近ちょっとマニアックに走りすぎて、このブログを立ち上げた時の「興味の無い人にこそ、知ってもらう、見てもらう。」という精神を忘れかけてるので、この辺で原点に回帰。 より多くの皆さんに楽しんで頂けるように取っ付きやすいネタ…ってコトになると、やっぱ、T-rexでしょう。 ゴジラに「モスゴジ」や「キンゴジ」がいるように、ウルトラマンに「初代」や「新マン」がいるように…(いや、Aタイプ、Bタイプ、Cタイプ…かな?この場合)T-rexにもいろんな標本があっていろんな個性があるってお話から始めます。 まずは、百聞は一見にしかず。ボクの持ってる画像の中からいろんなT-rexの標本を見て下さい。 これは、T-rexの全身骨格標本として、とても評判の高いBHI-3o33、スタン君です。いや男前ですね。1988年にサウスダコタで、スタン・サクリソンさんによって発見されました。この写真は、95年、その実物化石標本が池袋で初公開された時のもの。全身の70%の化石が出ています。これは全身骨格に付いてる頭骨レプ。そして下が実物化石。 重くて貴重な頭骨化石は、全身骨格とは別に保存することが普通です。 これは、LACM23844。ロス・アンジェルスの郡立博物館の標本です。鼻筋が通ってるせいか、なんとなく犬っぽい顔立ちに見えます。いや、あくまで個人的な感覚ですけど…(笑)。 こちらは、ジャック・ホーナー博士が勤めてるロッキー博物館がオリジナルを所蔵してるMOR555です。全身の46%が残されていました。この頭骨レプは、福井県和泉村のもの。ここから、日本初のティランノサウルス類の前上顎骨歯が発見されています。 同じロッキー博物館のMOR888。なんか下顎が小さいのが気になる標本ですが、見た感じはすごく大きく感じました。 これはまた…お歯黒みたいに歯だけ真っ黒ですが、AMNH5027ですよね?1906年、かのバーナム・ブラウン(『ユタ』に登場するドラゴンスレイヤーのバーン・アム・ブロウンの名前は彼からとりました。)が見つけた初めての全身骨格。まぁ、全身骨格といっても、見つかったのは全身の45%程度ですけど。 さて、これは…?ブラックヒルズ地質学研究所の標本には間違いないんですが…ダフィーだったかな? これは1990年に幕張で開かれた『大恐竜博 '90』の時に公開されたT-rexのクリーニングの様子。偶然いらした長谷川善和先生の姿(中央)が見えます。この時クリーニングされてたのが… こちら。 マンガンで漆黒に染まった美人。TMP81.6.1ブラック・ビューティーだったんですね。 そして最後はスーの全身骨格レプで締めましょうか。FMNH PR2081です。 一口にT-rexって言っても、こうやって比べて見ると、なかなか個性あるでしょ? もちろん化石化の過程で受けた岩盤の圧力等で変形しているせいもありますが、よく見るといくつかのグループに大別できるそうです。 有名なのは、「ガッチリ型」と「華奢型」。骨の太さに違いがあると言います。この他にも分ける方法があって、ティランノサウルス属の中に、レックス種とは別の種をもうけても良いのではないか?と提案している研究者もいるようです。ロバート・バッカーさんも冗談半分に「Tyrannosaurus・X」なんて呼んでたりしますが、例によってほとんど支持されていないようです。 次回、たまには、漫画の話でも…といきますか。 おまけは、今週号の『ユタ』に登場した体長15mにもなる白亜紀後期のワニ。デイノスクスです。 おどけてるオジさんと比較するとその大きさがわかるかな?…と。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
2005年の夏、科学博物館にてスーとスタンの骨格を見て感じた「違和感」はかなりのものでした。 |
夜月十五夜 2007/03/11 03:21 |
こうして並べてみると... |
モルモル 2007/03/11 23:36 |
>夜月さん |
所 十三 2007/03/12 06:55 |
ティラノサウルスがゴジラ立ちしていた頃はAMNH5027はやけに骨がブ厚そうで |
HIDE 2007/03/13 02:05 |
倶楽部では失礼しました。こちらでは御無沙汰です。 |
アウラートゥス 2007/03/13 22:13 |
僕はチラノ(ウチではそうよんでます。)のマニアで、テレビや映画でチラノが出てくるとついうれしくなります。 さて、僕が先生と最初にお話しさせていただいたとき以来、僕はチラノの食生活に関する考えが少し柔軟になりました。結果、チラノは時と場合によってハンターにもスカベンジャーにもなった、という答えに行き着いたのです。(続く) |
足立瑛彦 2007/07/28 12:25 |
(前回の続きです)まず、チラノがスカヴェンジャーである理由ですが、10種類ほど存在するティラノサウルス科恐竜のなかでも、とくに、チラノ、ダス、タルボの3種は大柄骨太で、他の肉食恐竜よりも顎の筋肉が発達しています。(例外的にトルヴォサウルスも顎の筋肉は発達していますが・・・。)これは、明らかに、カルシウムを大量に摂取するために発達したものではないか、とかんがえます。先生もおっしゃるとおり、骨は肉よりも栄養価が高い食物ですから。(また、次回に続く。) |
足立瑛彦 2007/09/23 18:38 |
しかし、チラノがハンターであった理由も(僕なりに)あります。チラノが生息していた時代、地域の動物相を考えると、角やフリルで武装したトリケラトプスや鎧をまとったアンキロサウルス、大型植物食恐竜のアラモサウルスなど、捕食者から身を守るために特殊化した生物が多く見られます。角竜の角やフリルはもちろん異性や敵に対するアピールの役割も果たしていたでしょう。しかしやはり護衛のためにその角を使った可能性も大いにあります。これらの恐竜がここまで特殊化した理由の1つには肉食恐竜の脅威があったからと考えるべきです。 |
足立瑛彦 2007/10/06 09:18 |
もしチラノが死体をあさり獲物を強奪するだけで生きていたとすれば、これらの恐竜の武装は何と説明すればよいのでしょうか。僕には説明がつきません。 |
足立瑛彦 2007/10/06 09:54 |
>足立君 |
所 十三 2007/10/06 10:22 |
それからボクは、T-rexは足が遅いから狩りをしなかった…と言ってるんじゃなくて、転んだら大ケガするT-rexの成体はあまりスピードを出さなかったんじゃないかな?と思ってるんです。 |
所 十三 2007/10/06 10:46 |
書き忘れたけど、T-rex、タルボサウルス、ダスプレトサウルスなどの歯や顎の筋肉が骨を砕くように進化したのは、カルシウムを摂取するためじゃなくて、栄養価の高い骨髄を食べるためだと思われます。 |
所 十三 2007/10/06 11:03 |
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